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双子という存在

双子 ― それは不思議な存在だ。創作物でもその存在は物語に彩りや深みを与えてくれる。特にミステリーものでは、双子による入れ替わりといったトリックは常套手段。

現実でも、実は双子なんだと言われると何だか不思議な気分になってしまう。以前勤めていたインテリアショップの先輩に、一卵性双生児だという人が2人もいた。

一卵性双生児だから、やはり顔も性格もそっくりらしい。自分と同じ顔を持つ存在が全く別の人生を歩むと言うのもそれはそれで不思議だ。母親の胎内で同じ時を過ごしただけに、絆も一層強いのではないかと思う。

私の友達にも双子がいる。
ミライースという車に乗っているのだが、双子の妹も同じ時期に色違いのミライースを購入していたらしい。
示し合わせたわけでもないのに、好みが似ているのだ。不思議な話だ。

これを書くと世代がバレるだろうが、双子ものといえば少女漫画「ミラクル☆ガールズ」が真っ先に思い浮かぶ。超能力が使える双子の姉妹を主人公に展開していく物語はとても面白かった。

主人公の松永姉妹は、性格も特技も全く正反対に設定されている。これは一卵性双生児の中でも左右対称の特徴を多く持っている「ミラー・ツイン」の極例でもあるだろう。

そう、双子と言えば以心伝心。何かしら不思議な能力があるというのは創作ものだけでなく、現実でも同じ。やはり元を辿れば同じだということもあって、通じるものがあるのだろうなあ。

だからこそ、当時このマンガが流行った時に双子に憧れる女子は多かったと思う。親に、なぜ双子に産んでくれなかったのかと困らせた子も絶対いたはずだ。

だが、現実問題双子というものは現代は医療技術の進歩によって生存率は高くなったものの、母体にかかる負担は重い。トリノオリンピックに出場したスノーボードハーフパイプの今井メロが無心体という異常妊娠を経験したことを明かして世間を驚かせた。

無心体とは、一卵性双胎の片方が心臓や脳など上半身の形成がみられないもの。彼女の場合は双子として生まれてくるはずだった1人の上半身がないという状態だったそうだ。

Googleでこの「無心体」を検索してみると、もちろんそれに関連したサイトが表示される。その中にはこの「無心体」の画像もヒットし、私は正直ぎょっとした。

生まれてくるはずだった命。人間としての形を形成しようとし、力尽きたその存在を思うと…。おこがましいかもしれないが、しっかり生きなければと思った。